「ボルヴィック」が20年末に出荷終了!? 国産ミネラルウォーターに押され
「ボルヴィック」が20年末に出荷終了!? 国産ミネラルウォーターに押され
キリンビバレッジは6日、フランスのナチュラルミネラルウォーターブランド「ボルヴィック」の出荷を、20年末に終了すると発表しました。
ブランドオーナーである、ソシエテ・デ・ゾー・ド・ボルヴィック社との、製造委託契約終了に伴う動きとなるようです。
背景に、輸入ミネラルウォーターを取り巻く、厳しい環境があると思われます。
国産水が台頭し、輸入水取り巻く厳しい環境が背景か?
「ボルヴィック」をはじめとする輸入ミネラルウォーターは、1993年のブームで大幅に拡大したものの、近年は下降傾向にあります。
その主要因は、国産ミネラルウォーターや無糖茶飲料の台頭にあり、国産ミネラルウォーターは96年4月に、国産小容量ペットボトル製品の販売が解禁されたことを機に、消費量が増加しています。
18年頃からは、インバウンド需要の盛り上がりに伴い、一部の輸入ミネラルウォーターブランドで復調傾向もみられましたが、コロナ禍の影響で、その道も閉ざされた状態になっています。
キリンビバレッジは今年、強固なブランド体系の構築として「午後の紅茶」と「生茶」に、経営資源を一層集中させていく方針を掲げています。
そう言われてみれば、海外のミネラルウォーターを飲む機会は、減っていたかもしれません。
これも、時代の流れでしょうか。
引用:Yahoo!ニュース