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移植後も「生え替わる髪」が完成か!? 理研、臨床で実用化へ

移植後も「生え替わる髪」が完成か!? 理研、臨床で実用化へ

 

理化学研究所などの研究チームは10日、マウスから採取した毛のもとになる細胞を、培養して大量に増やし、マウスの皮膚に移植して、周期的に生え替わらせる再生技術を開発した、と発表しました。

 

これまで、生え替わらせるメカニズムは、分かっていなかったですが、生え替わりに必須の細胞と、最適な培養条件を突き止めて、実現したかたちです。

 

人への臨床研究の準備も、できているとのことです。

 

動物の毛は、根元の毛包(もうほう)という器官が作り、マウスは約3週間、人の毛髪は5~7年の周期で生え替わります。

 

チームはこれまで、マウスの毛包から採取した、毛のもとになる細胞を培養し、皮膚に移植することで新たな毛包を作り、毛を生やす実験に成功していました。

 

チームは、複数の種類からなる毛のもとになる細胞を、それぞれ個別に培養し、毛包の形成には、皮膚の表面に近い部分の細胞が必須と、突き止めました。

 

また、培養時に与える栄養成分などを約220通り比較し、毛包を作る能力が、最も長持ちする条件を解明。

 

この条件で、これらの細胞を大量に培養し移植したところ、形成した毛包の約80%が3回以上、生え替わりました。

 

チームによると、脱毛症患者に移植し、安全性と効果を確かめる臨床研究の準備が、既にできているといいます。

 

ただ、実施予定だったベンチャー企業が、新型コロナなどの影響で事業を停止したため、10日から協力企業や寄付金の募集を開始しました。

 

辻孝チームリーダーは

「一刻も早く実用化し、脱毛に悩む人たちの生活の質を向上させたい」

と、話しています。

 

病気で悩んでいる方にとって、朗報になるといいですね。

 

 

 

引用:Yahoo!ニュース

news.yahoo.co.jp