「ドコモ口座」不正引き出し、2019年5月にも既にあった? 対策の不備か
NTTドコモの電子マネー決済サービス「ドコモ口座」で、提携する銀行口座から不正に預金が引き出された問題で、2019年5月にも同様の不正被害があったことが9日、明らかになりました。
ドコモは、その後も本人確認を厳格化する対応を、とっていませんでした。
今回の問題では、本人確認の甘さが指摘されており、過去の教訓が生かされなかった可能性があります。
りそな銀で同じ手口 教訓生かされず?
ドコモなどによると、19年5月、提携を開始した、りそな銀行の口座からドコモ口座に、不正な入金が確認されました。
何者かが預金者になりすまし、銀行の口座番号や暗証番号を使って、銀行口座から預金を引き出したとみられ、今回の問題と同じ手口だったもよう。
多額の被害が出たのを受けて、ドコモとりそなは同月中に、銀行口座の新規登録を停止しました。
ドコモは、対策として銀行口座から、1ヵ月の間に入金できる金額の上限を、引き下げました。
ですが、本人確認を厳格化する対応は、とらなかったとのことです。
ドコモ口座を巡る問題では、口座を開設する際や銀行口座をひも付ける際の、本人確認の甘さが指摘されており、当時もこうした不備を突かれた可能性があります。
当時の対応についてドコモは、「銀行と協力をして改善を図った」(広報部)とコメントしています。
今回の問題では、不正な引き出しの被害は、地銀など少なくとも10行に拡大。
ドコモは10日から、提携する35行、全ての口座の新規登録を停止します。
今後は、2段階認証の導入など、本人確認作業も強化する方針で、「銀行と協力の上、さらなるセキュリティーの強化に努めたい」(広報部)としています。
不正をする側も、さまざまなサービスの隙間を狙って、巧妙に罠を仕掛けてきますね。
自分の身を守るには、定期的に自分の口座残高をチェックするなど、抜け目のない対応が必要ですね。
引用:Yahoo!ニュース